こどもとモノの関係性 はじめてモノを手放すタイミング

暮らしの中でいろんな実験・研究をするのが好きなのですが、その中のひとつに「こどもとモノの関係性」というテーマがあります。

今回は「こどもが自分の意思ではじめてモノを手放す」について。

 

「自分のモノ」をはじめて手放したのは2歳6ヶ月

現状では自分のこどものみを観察していて、わたし目線の体験談なので、それぞれのタイミングや性格によってちがうことが前提のお話です。

 

以前おもちゃの交換イベントに一緒に行き、おもちゃを手放したことはあるものの、はっきり「自分の意思」とは言いづらいので・・・

息子が自分のおもちゃを手放したのは、2歳6ヶ月のとき。

具体的に言うと、消防車のおもちゃなんですが、以前からはしごの部分がとれてしまってセロテープでくっつけている状態でした。

その後、新しいトミカのおもちゃなどが遊びのメインとなり、その壊れた消防車はたまに遊ぶ程度だったので、

ある日ふと「この消防車さん、壊れちゃったしバイバイしよっか?」と何気なく聞くと「はい!」とノリノリでゴミ箱へ。笑

「ゴミを捨てる」行動は普段ティッシュなどで理解しているものの、一応「もう遊べないけど大丈夫?」と聞いても

「大丈夫!」と言うので、「今までありがとう。バイバイ。」と一緒に言って自らゴミ箱へポイ。

試しに他のおもちゃ(赤ちゃんの頃のおもちゃ)を「これもバイバイする?」と聞くと「しない!」と言うので、2歳なりに自分の中で選択しているんだな、と感じました。

(心の中で「いやいやそれもう遊んでないやん。」と思ったけど。)

 

ちなみに整理収納のセオリーでいくと、1つのカテゴリーを全部出して要・不要を判断するのですが、

2歳児にはハードル高いので、まずは「手放す」体験を優先しました。

 

モノを手放すときの声かけ

たとえば切り花が枯れてしまったときに

「お花さん、今まで元気をくれてありがとう。バイバイ。」と一緒にサヨナラしたり、

手放すシーンに立ち会ってもらうこと、その際に感謝の気持ちを声にすることは少し意識していました。

(ティッシュとかホコリとかオムツ等は普通に捨てますが。。)

モノは入ってくる一方じゃなく、出ていく、という循環を体感してもらっていました。

本人はどう感じていたのかは知りませんが。。

こどものおもちゃを親が手放しても良い?

これはこどもの年齢や環境によってケースバイケースで正解がないと思うのですが、

こどもが自分の意思で選ぶ体験の積み重ねは、大きくなったときにきっといろんな面で役に立ちます。

うちでは引っ越しのときにどうしてもかさばってしまうメリーなどの乳児期のおもちゃは処分したものの、

その他のおもちゃは、こども自身になるべく判断してもらおうと置いたままです。

(誕生日やクリスマス前に見直さないともう収納場所ない・・・)

 

これをすればどんな子でも片づく方法!は存在するのか。

年齢や兄弟構成や住まいの環境などによって

おもちゃ収納に限らず日用品や学習道具などこれが正解!というのは人それぞれ。

もっというと同じ子でもタイミングによって変わります。

巷に溢れている「おもちゃ収納のコツ」や「ぴったりな収納用品」の情報は参考程度に、

まずは「片づけられない子」と決めつける前に、こども自身の選ぶ力やタイミングを信じてあげる。

あとは、こどもに目を向ける以上に、自分自身に目を向ける。

「お母さんとモノの関係性」を、きっとこどもは誰よりもよーく見ています。